確定申告最終日(クリエイターさんと税理士くん)

今日が確定申告の最終日だから一応書いておきます

長くなるから、時間のある時に読んでみてください

 

 

クリエイターさんには「事務作業が苦手」とか「こまめな連絡が出来ない」とか「郵便物をすぐに開封してチェックする習慣がない」みたいな人が多いと思うんですが

 

「税理士さんに依頼してる人」は、年明けから2月上旬の期間、とにかく上記の事に注意してください

※確定申告最終日に言うのは完全に手遅れなので、来年は年明けから何度も発信します

 

税理士さんは「顧客の確定申告に関する様々な作業の準備/段取り」をしています

ある程度「作業の均等化」をしないと、総業務量をこなす目算が立たないからです

 

同人誌とかだってそうです

2023年の12月、何軒かの印刷所さんが「ウチではもうコミケ合わせは刷れないから、他の印刷所さんにお願いしてください」ってギブアップ宣言してましたね

 

「原稿を描く側」は徹夜だったりクオリティを調整したりする事で作製時間を短縮出来たとしても、「印刷/製本」とか「輸送」とか「搬入時間」とかの「物理的な時間」は、動かないんですよ

税理士さんの事務作業だって同じです

 

特に今年度からはインボイス制度が始まり、インボイスの確認がとんでもない手間と負担を発生させています

インボイス制度の良し悪しは言及しませんが、「手間と負担を発生させてる」のは客観的事実です

 

ともかく、「領収証を送りつけて、以上終了」じゃないんですよ

で、それら作業の中で「必要な物」や「確認しなければならない事」があった時、確定申告の締切ギリギリに領収証だけをポンと渡された税理士さんは、どう思うと思います?

 

ちなみに、税理士さんは「確定申告の締切を超過する」と「綱紀観察対象」となり、お仕事上の信用を著しく毀損する事になり、余計な事務手続きが増えたり、懲戒処分(除名や退会勧告等)にまで発展し、最悪失職まであり得るんだそうです

 

もしかしたら「今年は受けたけど、来年度からはアナタの依頼は受けられない」と、税理士さんからお仕事を断られた事がある方もおられるかもしれませんが、税理士さんからしたら、「締切破りの常習」な人は、「顧客」どころか「仕事上の厄介案件」になってしまうんですね

「自分の仕事と信用を守る為」に、常習な人からの依頼は受けられない、という状況になるんです

常習な人一人の為に、税理士事務所全体の不利益を被る事は出来ないですからね

 

そこでSNSで「断られた!!ギャォォォン!!」と言われても、税理士さんとしては「無理なモノは無理」としか言えないですよね

税理士さんが喧嘩腰で「オメーが何度も締切破りして、こっちはオメー一人の為にすげぇ不利益こうむってんだよ!!」って反論したら、それこそ懲戒処分になっちゃうでしょうから

 

「税理士さんからのご連絡/ご案内」を早目に確認し、税理士さんに連絡する必要性をご理解頂けたでしょうか

 

 

あと、「確定申告の締切」について、たまに勘違いされてる方がおられるみたいです

 

2020年、2021年は「コロナ禍」、2022年は「マイナンバーシステムの不具合」で、特例として1ヶ月延長されて4月15日でしたが、基本的に締切は3月15日です(土日にかぶると多少動く)

2019年までも、2023年からも、それは変わりません

 

「自分で確定申告をしている人は、最悪16日(2024年なら18日)の朝までに税務署の夜間ポストに投函すればギリギリセーフ」という技(?)もありますが、税理士さんはそうはいきません

この手の知識も、税理士さんに依頼している人はアンテナ感度が高くない事が往々にしてみられるようです

その辺の事も含め、依頼している税理士さんとの連絡は(特に年明けには)密に取るようにした方が良い理由になると思います

 

とかくクリエイターさんは「気持ちが向かないと物事を進めるのが難しい」や「締切がないと頭や手が動かない」という方が多い気がしますが、こと確定申告に関しては、「確定申告の最終日が締切」ではなく、「確定申告の初日が締切」のつもりで動いて頂いた方が、税理士さんの為にも御本人の為にもなると思います

「足りない書類」だって、1ヶ月もあれば大概どうにかなりますから

 

素人がお酒を飲みながら聞きかじった程度の話ではありますので、間違いがあるかもしれませんが、その点は御指摘頂けたら、と思います

宜しくお願いします